野村不動産が4月16日にローンチした、CoLaBoは今までのコンテンツマーケティングに逆張りでトライしようとしている。
通常、野村不動産のサイトには取扱物件の情報を掲載し、物件に関連するキーワードで検索してくるキーワードの囲い込みを図り、それらのキーワードで検索するユーザーのニーズに応えるコンテンツを準備していた。
しかし、CoLaBoには物件の情報は出てこない。
CoLaBoが提供する情報は「あそぶ」「たべる」「まなぶ」「くらす」などの生活周辺を提供するそう。
一見、非効率でこのサイトで不動産の成約があるなんて考えられない。
サイトの目的もよくわからないが、実はCoLaBoはちゃんと不動産の成約を狙った取り組みなんだそうだ。
見込み客になる前のユーザーリストを取得
CoLaBoは見込み客を外したコンテンツ展開をしている。つまりは潜在層。不動産の購入を検討してもいないユーザーに地域の情報発信をしていくのだが、実はこのサイトの目的は不動産のある地域に興味関心を持っている人のリストを取る事。
不動産を購入する段階に至っていない人でも誘導してくる理由はここにある。
競争が激化しているホットワードよりブルーキーワード
自然検索で見込み客を誘導しようとコンテンツを作成すれば、自然と競合他社がひしめくホットワードで勝負しなければならない。それならば、競合が少ないキーワードよりも、潜在層を囲い込んでおき、不動産購入のタイミングがきたときに本サイトを利用してもえればよい。という発想である。どの値域に興味があるのかがわかっているので、提案もしやすいだろう。
あえて、競合他社の逆張りをする理由はそこにあるのかもしれない。
とはいえ、CoLaBoはまだ立ち上がったばかり、この取り組みがうまくいくかどうかは今後次第と思うが面白い差別化だと思う。