スペインにある児童支援団体の「ANAR Foundation」は街頭の広告を利用して、児童虐待から子供を守るためにメッセージを送りました。
従来のターゲットセグメント
児童虐待から子供を守れ、という趣旨の広告は過去にもたくさんありました。それらは虐待をしている親に対するメッセージであったり、周囲の人に対するメッセージという訴求を行なうのが主流のようだった気がします。
ターゲットは子供
ANAR Foundationの広告は従来とは異なり、子供だけに向けたメッセージです。実はこの広告は子供にしか”見えない”広告なのです。下の説明動画を見れば仕組みがわかります。
YOUTUBE動画で説明があるのですが、こちらの広告は目の高さによって見える写真が異なる為、身長の高い大人には子供の顔はキレイに見え、身長の低い子供には傷だらけに見えるという仕組みなのです。
革新性が話題となり伝播した優良なプロモーション事例
この広告はアイデアが素晴らしいのですが、私が注目したのは、従来の手法を度外視して、みんながアッと驚くような方法で広告を作り、結果的にあらゆるメディアで取り上げられた点です。
ただ単に、アンチ児童虐待の広告だったら、この広告は一部の地域の一部の人にしか伝わらなかったでしょう。
しかし、革新的な話題提供をした事でYOUTUBEをはじめとする各メディアで取り上げられ、結果的にメッセージは世界中に行きわたりました。
YOUTUBEでの再生回数はたったの2週間で485万回を突破しました。今週中には500万回を超えるでしょう。
国境を越え、日本のNaverまとめでも注目されて、今日のトップ記事になっています。
Naverまとめの閲覧回数はすでに16万PVを突破しました。たった1日です。
まとめ
特定のメッセージを斬新な手法で発信して、人々の共感を呼び、圧倒的な認知の拡大を図ったこの広告は素晴らしいと思います。
エヴァンジェリストを作り出す事に見事成功し、あらゆるメディアで伝播した、成功事例として紹介しました。
この広告で児童虐待が減る事を祈ります。