ウェブマーケティングは専業から統合の時代へシフトするのか?




「GMO MARKETING SUITE」では、広告主が普段利用している自社サイトのアクセス解析ツールで得たデータをリスティング広告配信データと紐づけることのできる機能を実装しており、解析ツールを変更・再設定することなく、外部のアクセス解析ツールのデータを活用することができる。

 また、アクセス解析ツールで計測したマイクロコンバージョンデータを「GMO MARKETING SUITE」に取り込み、リスティング広告配信データと紐づけ、さらにキーワードごとに「Marin Enterprise Edition」と連動させることができる。これにより、各マイクロコンバージョン(※)ポイントのウエイト(最終コンバージョン寄与度)に応じた広告の入札単価の計算および自動最適化運用が可能になる。

GMO MARKETING SUITE

リスティング広告にも自動化の波がくるかもしれない

GMO NIKKOが米Marin Software社と提携して広告の運用管理プラットフォームの提供を開始すると発表しました。前々からリスティング広告にも自動化の波がくるのでは?という話が出回っていましたが、今回のGMO NIKKOの様にリスティングの自動化が進んでいるアメリカの企業と協業する形でリスティングの自動化の波がやってくる可能性は十分あると思います。

アメリカでは当たり前になり始めているリスティングの自動化

以前、米Ginzametrics社の創業者の方とお話する機会がありました。その時に聞いた話なのですが、アメリカではリスティング広告の運用はインハウスで実施し、自動化する事が当たり前となりつつあるようです。国民性もあるとは思うのですが、結果が同じ、つまり、リスティング広告におけるコンバージョンが獲得できれば、人の運用であっても自動化でも同じという認識が業界の常識となりつつあり、自動化でも十分成果が獲得できるのであれば、人件費をかけない方がいいという考えかたなのでしょう。

代理店が守られてきた、日本

一方、日本ではリスティングの自動化は代理店という概念が一般化した事でリスティング広告の自動化は進んでいませんでした。お願いできる企業があるのであれば、他人任せにした方が責任逃れできるという保守的なマーケターの考え方もあったでしょう、リスティング広告は代理店に任せるというのが日本のネットマーケティングの常識だったのです。しかし、経済環境が不透明で今後厳しさを増してくるとすれば、代理店を優遇する傾向の強い日本でもリスティング広告の運用だけしかしない代理店へ運用を任せてはいないでしょう。インハウス運用の流れが日本に来る可能性はあるのです。

トータル的なウェブマーケティングが求められる時代へ

かといって、私はwebマーケティング会社が無くなるとは思いません、やはりマーケティングの実戦経験が多いマーケターの力は必要とされるでしょう、自動化が進む今後はリスティング広告、SEO、ページ制作といった細分化されたサービスの提供ではなく、一貫したウェブマーケティングの提案が求められると思います(現に、今トータル的なwebマーケティング支援を求める企業は非常に多くなっています)それは一貫したマーケティングプロセスが最も成果を上げるからです。webマーケティング企業の真価が問われる時代になりつつあるように感じます。


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