アメリカのC1000はスーパーマーケットを営んでいますが、webサイトの工夫が素晴らしいです。
ZMOT(Zero Moment Of true)と言われる、顧客は実店舗に行く前にインターネットの検索行動で買う商品を決めているという話がありますが、ZMOTを前提に考えれば、実店舗を主な収益源としているビジネスモデルは、顧客が家を出る前にどれだけ接触できるかが、売上げアップのカギとなるわけです。
C1000のサイト
C1000では食材を買う前のユーザーに的を絞り、エンゲージメントさせる仕組み作りをしています。
レシピを紹介する
日本でいうクックパッドの様なレシピ紹介コンテンツを持っているC1000はwebサイトでレシピを公開しています。
ユーザーは今日のディナーで食べたい料理を検索し、そのレシピと必要な食材を知ります。そして、食材がいくらで購入できるのかまで計算できるのです。(しかも、冷蔵庫の残り物を省いた金額が)レシピを検索⇒スーパーマーケットへ行くという自然な流れにコンテンツを挟む事でC1000は出かける前のユーザーにエンゲージメントしているのです。
レシピはマルチデバイスで共有できる
「お父さん、今外でしょ?買い物お願い」。そんなシチュエーションは割とどの家庭でもあります。
そのケースにも対応しているのがC1000のwebサイトですごいなと思った点です。
自宅のPCで情報を集めて、夫のスマホに情報を送ると、夫はスマホで今日の夕食と今自宅にある食材を除いた必要な材料を全て把握でき、スーパーマーケットの中でそれらの材料を最も効率良く回収する方法を知る事ができるのです。
地域ごとにカスタマイズ
そして、経営の仕方としても優秀なのが、地域ごとにwebサイトがカスタマイズされている事です。
C1000のサイトはぱっと見、どの地域から見ても同じ見た目をしていますが、おススメ商品やレシピなどが地域ごとにカスタマイズされています。その地域ごとに多い年齢層、性別、人種などの属性情報や今、実店舗で売り出し中の商品などにより、各地域がwebサイトを最適化しているそうです。
顧客となる人達の行動を把握して、コンテンツによってエンゲージメントをさせて、購入もし易く、属性情報に合わせた商品を提供するという一貫したマーケティング戦略が非常にいいなと思う事例でした。