インターネット通販の消費けん引役は中高年層――。日本経済新聞社がネット通販の利用額や購入品目について20~60代の男女1千人に尋ねたところ、6割近くが月に5千円以上使うと答えた。特に50代以上では高価な家電製品の購入が多く、利用額でも全体の平均を上回った。食品や衣料品の購入も広がり、幅広い世代でネット通販を利用している実態が鮮明になった。
日経の記事から引用した内容である。
前々から、シニア層の消費に関しては色々な意見が算出していたが、今回の調査結果でシニア層のインターネット上での購買意欲はかなり大きいパイを占めている事があきらかになりつつある。
要因としてはインターネットデバイスに慣れた世代、つまり、インターネット黎明期に30,40代だった世代が50、60代世代にシフトした事が大きく関わってきているのではないかと思う。
インターネットデバイスに慣れた世代は年齢を問わずインターネット上で購買行動をとるし、SNSもやる。もちろん全員がそうというわけではないだろうが、消費者の母数自体は増加していくと思う。
というのも、下記は日本の人口ピラミッドなのだが、
この表をみてわかるとおり、これから10年程度は50代以上の全体数は増加していく傾向にあるからである。
しかも、今後増えていく世代ではインターネットを利用した購買は日常的に行なわれているので、さらにインターネット
を利用したモノとサービスの市場は拡大していくと思う。
そのタイミングでメーンユーザの年齢層は今よりも大幅に上昇する事が予想されるので、
メーンユーザーのニーズにあったモノやサービスには勝機ありかと思う。
・介護
・医療
・各種代行サービス
・ネットスーパー
・安全な食
などのサービスは特に熱を帯びてくるのではないかと思う。
これらのサービスは今後のインターネット市場で新しい産業となって、雇用も創出する分野だと思う。介護・医療分野は法律の壁など、いくつかハードルがあると思うがそれらの問題に関して政府が円滑な取引ができるよう仕組み作りをしてほしいものだ。