Google史上最大のアップデートと言われる「パンダ」と「ペンギン」。
このアップデートについて3分で理解できる解説を書きます。ポイントを抑えていただければ、という範囲で記述します。
“コンテンツの質”を見る、「パンダアップデート」
パンダアップデートはコンテンツの質を見ています。例えば、自然検索キーワード「マーケティング」で上位掲載されているサイトにマーケティングやマーケティングに関する記述がほとんどない場合はあまりに不自然で検索ユーザが欲する情報がない可能性が高いとみなします。
テンプレートによる過剰な重複サイトを所有している場合は特に注意が必要です。テンプレートのおかげでコンテンツ内のキーワード数は非常に多くなっていますが、重複を考慮すれば言っている事はほとんど同じというサイトに対してはパンダの対象となる可能性があります。
-point-
・コンテンツ内の文章校正をできるだけ中身のある内容とする
・上位表示したいキーワード、関連キーワードをできるだけ自然な形で使用する
・テンプレートの使用はできるだけ避け、オリジナルコンテンツを強化する
“リンク先の質”を見る「ペンギンアップデート」
ペンギンアップデートは被リンクサイトの質を見ます。なんの価値も無い屑サイトにリンクが貼られている場合はSEO対策での作為的なリンクと判断される可能性があります。
また、半分以上のアンカーテキストにSEO的に有利なキーワードが含まれている場合もペンギンアップデートに引っ掛かる可能性があります。閲覧者に対して報酬を与え、被リンクを生成している場合は注意が必要です。
また、WordPressのテンプレートに被リンクを貼っていたせいでペンギンに引っ掛かってしまったという事例もありました。
-point-
・自分での作為的な被リンク生成を避ける
・被リンクのアンカーテキストが分散するようにコンテンツ内容を工夫する
・無料配布ツールなどへの被リンクは避ける
・上記のような被リンク形成をしている場合はできるだけ、被リンクを解除する
≪まとめ≫
パンダアップデート、ペンギンアップデートどちらも自然なコンテンツへの評価を上げ、作為的なSEO対策をして上位掲載になっているサイトを落とす為の更新です。
対策はひとつで作為的なコンテンツ作りや被リンク対策を避け、自然な形でオリジナルコンテンツをできるだけテンプレートを使わずに生成して内容を濃くしていく事と、自然な形でユーザに支持されるサイト作りをする事です。Googleが自然な形の基準としているのは政府機関のサイトです。政府機関のサイトはほとんどSEO対策をしません。
なので、政府機関サイトが形成する被リンクの形をGoogleは一つの模範としているという話もあります。
ユーザに支持される情報という観点ではインバウンドマーケティングの考え方が参考となるでしょう。
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Googleが自然な形のコンテンツ形成を推進している事に対しては賛否両論があるでしょう。
私個人の意見としてはこの推進は評価すべきと考えています。検索エンジンのあるべき姿はユーザにとって有益な情報をまとめる、発信する、検索エンジンで掲載するという3点です。そうであればSEO対策によって身の無いコンテンツが氾濫するような状況はユーザにとって望ましくないです。SEO対策によって検索エンジンの情報が陳腐化すればユーザからの信頼はなくなり、検索エンジン自体は衰退するしか道がないでしょう。