Yahoo!で大幅な経営陣の変更がありました。1997年、創業当時からYahoo!を牽引してきた井上雅博
氏が退任し、44歳の宮坂学氏がCEOに就任しました。
Yahoo!の直近の業績は伸びてはいるものの、創業当時の伸び率と比較すると伸び方が鈍化しています。
井上氏本人曰く、「携帯を携帯しない」、「ソーシャルサービスが苦手で使いきれない」などと最新のネット
ビジネスの変化の速度についていけていなかったといいます。
最近のインターネット業界の動向である、モバイル、ソーシャルという市場に対して、動きが鈍いという
のはもはや致命的であったのだろう。
Yahoo!はリスティング広告でもGoogleと肩を並べ巨大媒体だが、現在のリスティング担当者が
Yahoo!を利用する理由は単にサーチエンジンを利用するユーザが”まだいるから”です。
管理画面のインターフェイスや広告媒体としての機能面でみればGoogleAdwordsの方が圧倒的に
勝っています。それは技術面の部分もありますが、着眼点の部分が大きいと私は考えています。
例えば、Googleは2011年の早い段階でスマートフォンへの対応という事でリスティング広告の
配信をPC、スマートデバイス端末に切り分けられるようになりましたが、Yahoo!がスマートフォンへ
対応したのは2011年の11月です。しかも現在、スマートフォンへの配信が可能になったとはいえ、
未だに、キャンペーンで事後にデバイスの切り替えができないという使いずらさです。
経営陣の一新でリスティング広告の分野に関しても、現在のwebのあり方を意識した、改革を
実施していってもらえる事に期待しています。