リスティング広告を運用している人ならピンとくると思います。
”地域名キーワード”
こいつが案外クセモノなんです。「東京 観光ツアー」、「大阪 宿泊」
といった様なキーワードです。
地域名キーワードの運用が難しい理由その1
”キーワード数が膨大になる!”
地域名キーワードは掛け合わせが基本です。「東京」の単体とかで
出したらトンデモナイ事になります・・・笑
「東京 旅行」、「東京 グループ旅行」、「東京 1人旅」、「東京 宿泊」
これがテレコになって、「旅行 東京」、「東京 グループ旅行」、「東京 旅行 グループ」….
これが47都道府県になって、「大阪 旅行」、「大阪府 グループ旅行」、「北海道 旅行」、「北海道 グループ旅行」…
これが市区町村になって、「新宿 宿泊」、「札幌 旅」、「名古屋 2人旅」…
あ、海外も。。という感じです。トラベル系の業種はこんな状況になります。
地域名の入稿キーワード数が5万個なんていう話はざらです。
キーワードを作るだけでひと苦労です。私はマクロで掛け合わせを行ないますが、
掛け合わせ方法がわからない方はLICのツールが便利です。
地域名キーワードの運用が難しい理由その2
キーワード数が多いと効果検証が難しくなります。
通常のキーワードなら最初は¥100円で入札して、100クリックで成果が出なかったら、
単価を¥50まで下げる。という感じで費用対効果を見て判断する事ができます。
しかし、地域名キーワードは都道府県レベルのBIGワードでないと1ヶ月のクリック数は
数十クリック程度、数クリック、下手したらクリックされません(この場合は費用対効果に影響しませんが。。)
しかし、地域名キーワードのコストは全体のコストに占める割合が大きい場合が少なくありません。
なぜか?
数が多いからです。クリック単価が¥100のキーワードでも
1,000個あったら¥100,0000です。
10,000個あったら¥1000,000です。
なので鋭い方からは地域名キーワードの改善を指摘される場合があります。
そんな時、キーワードベースで見ていたら、1年かけても本質的な改善はできないでしょう。
なぜなら、ロングテールキーワードは費用対効果を判断するにはクリック数が少ないものが大半だからです。
リスティングは有る程度クリック数が無いと判断できない広告です。100クリックが蓄積されて、成果数が0件でも、200クリック溜まるまでに成果が10件獲得できる事もあります。
なので、ロングテールキーワードのキャンペーンをキーワードベースで判断しようという考え自体があー、おしいなあ、というところです。
ではどうすればいいのでしょうか?
グルーピングの時にできるだけ共通項でセグメントする!
その言葉のもつ意味、共通項でキーワードをできるだけまとめてください。
地域名であれば、グループは都道府県名で括り、グルーピングします。
そして、管理画面で検索をかけやすいように、関東、関西などさらに広い地域名称を
振ってください。
こうする事で都道府県単位での費用対効果や、さらに広い地域属性での費用対効果の
分析が可能となります。
私が実際行った、トラベル系のアカウントでの分析では最大でCVRが3ptも違う!という結果が出た事もあります。
グルーピングを適切に行うだけで相当分析効率が違います。
実は地域名キーワードについて、書こうとすると、トンデモナく色々出てきます。
・コンバージョンするキーワードの地域名とコンバージョンが発生する地域について
・地域名キーワードの抽出方法、掛け合わせキーワードの考え方
・マッチタイプの活用の仕方
・業種による違い
・・・・などなど。
別の機会で地域名キーワードについて書きます。
地域名はリスティングの深みです。楽しみつつ攻略しましょう!