先日、利用人数が10億人を突破した、メガSNSのfacebook。facebookをビジネスに利用しようと四苦八苦している企業は多いと思います。
facebookで完結するECビジネスは成り立ちうるのでしょうか?
JETROの発表しているデータによると、facebookでのROIは他のSNSと比較すると、可もなく不可もなくといったところらしいです。現状では、facebookで完結するビジネスモデルを積極的に行なおうと思うような環境ではありません。
しかし、ソーシャルコマースに対する期待値は依然高く、Booz&Coの報告書では2015年にはソーシャルコマースの市場規模はアメリカだけで140億ドルになるという見解を示しています。
140億ドルの内訳までは開示されていませんでしたが、現在の規模感でいえば、このうちの多くをfacebookが占めるのではないでしょうか。
この様な、市場環境があるので、直近では直接売上に繋がらないとしても、ソーシャルコマース、とりわけfacebookにおいて、どのようなアプローチで商品を売っていけばいいのかというノウハウの蓄積は急務であると思います。また、日本経済が縮小していくであろうと言われる中でグローバル展開する際にはソーシャルマーケティングに真剣に取り組むことが、企業における将来への活路へ繋がる一つの手かと、思われます。
日本でもソーシャルマーケティングを展開する企業はすでにいます。
例えば、ALEXCIOUSさんは日本の良い商品を海外へ販売しているサイトで既存サイトでの販売はもちろんですが、facebook内で決済が可能なカートを取り込みfacebook内で商品の販売も行っているそうです。
ALEXCIOUSのファンページにおける商品ページ。ファンページで商品を選び、購入できるシステムを導入している。
関係者の話ではfacebook内ではまだまだ、苦戦している状況らしいのですが、なんとか成功方法を掴みさえすれば、海外への物販展開という、莫大なリターンが返ってくるものと思われます。