成功のヒントが隠れている?|今一度観る、映画「ソーシャル・ネットワーク」




facebook

2010年に公開された映画。「ソーシャル・ネットワーク」を今一度観ました。この映画にはビジネス成功のヒントがちりばめられている気がします。

■あらすじのおさらい

2003年、ハーバード大学に通う19歳の学生マーク・ザッカーバーグは、親友のエドゥアルド・サヴェリンとともにある計画を立てる。それは、大学内で友達を増やすため、大学内の出来事を自由に語りあえるサイトを作ろうというもの。二人で始めたこの小さな計画は、瞬く間に大学生たちの間に広がり、ナップスター創設者のショーン・パーカーとの出会いを経て、ついには社会現象を巻き起こすほどの巨大サイトへと一気に成長を遂げる。一躍時代の寵児となった彼らは、若くして億万長者へと成り上がっていくのだが、その裏ではカネ、女、そして裏切りの渦に巻き込まれ、最初の理想とは大きくかけ離れた場所にいる自分たちに愕然とする。

日本を含む世界の登録者数が5億人を突破したと発表した“Facebook”。数年以内には、登録者数が10億人に到達する可能性があるとも言われている。いまなお急成長を遂げている巨大帝国の裏側と真実に迫る話題作。

ハーバード大学時代のマーク・ザッカーバーグは友人のサベリンとともにfacebookの立ち上げをします。当時の名前は”The facebook”現実にある人間関係の輪をwebで再現して、webで社交しようというのが、当初の目的でした。元々は学生の交流の場という位置づけが強かったのですが、のちには他の大学⇒社会へと交流の輪は広がり、今では、ユーザ数10億人を超える勢いの超巨大SNSへと成長しているのがfacebookです。

マーク・ザッカーバーグは本当に変わり者らしい(実際、記者会見などでもパーカー姿で登場したりします。)ですが、自身の描くビジョンに従順です。彼のビジネスでの優先順位の第一はビジョンなのです。映画の中でも、ビジョンを優先するあまり、仲間ともめるシーンが多々あります。

一方、共同創業者のサベリンは優秀な人なのですが、facebookをどう収益化させるかという事にこだわり、広告収益を提供してくれるスポンサー探しに奮闘しています。その熱意は素晴らしいものですが、facebookというプロダクトへの愛情は希薄だったと思います。映画のシーンで印象的だったのが、facebookがカリフォルニアのシリコンバレーへ移った後、恋人からfacebookの操作法を尋ねられ、「どうやればいいか知らない」とこぼすシーンです。

彼はハーバード大の経済学部出身の優秀な人物で、会社法や経営実務にも明るいですが、プロダクトを自分自身で作る事はしませんでしたし、サベリンの優先度の第一は利潤をいかに生み出すか。でした。

■ビジョナリーカンパニーとの共通点

経営学の古典ともいわれる「ビジョナリーカンパニー」では、スタンフォード大学のコリンズ教授が過去に成功し、今でも存続する企業(ディズニー、メルク、P&G、マイクロソフト、ソニーなど)の成功要因を分析した結果から、成功する企業の特徴を以下のように述べています。

▼基本的理念と利益に対して考え方の特徴

基本理念=基本的価値+目的

基本的価値=組織にとって不可欠で不変の主義。いくつかの一般的な指導原理からなり、文化や経営手法と混同してはならず、利益の追求や目先の事情の為に曲げてはならない。

目的=単なるカネ儲けを超えた会社の根本的な存在理由。地平線の上に永遠に輝き続ける道しるべとなる星であり、個々の目標や事業戦略と混同してはならない。

詳しくはビジョナリーカンパニーをご参照いただきたいのですが、成功し存続し続けている企業は、世の中に価値を提供することを第一の目的として活動してきました。もちろん収益は大切です。(ビジョナリーカンパニーでも利潤は企業にとっての酸素であるし血肉だと言っています。)しかし、利益が最優先事項になってしまうと、短期的には資金繰りが良くなっても、長期的には不利益を被るか、会社が存続しなくなります。

この点を「ソーシャル・ネットワーク」に置き換えると、マークザッカーバーグはビジョナリーカンパニーの精神と非常に似た考え方を持っています。常にfacebookの目的を考え、目的に沿った指針やメンバーを集めます。

その結果、ふとしたきっかけで出会った、音楽無料配信サービス、ナップスターの創設者ショーンの人脈で巨額の資金とオフィスを提供してくれる投資会社から資本提供してもらう事になります。

一方、サベリンは自分の使命は収益化を成功させることと言い放ち、facebookで大事な事は収益化だと、頻繁に口にしていました。彼はスポンサー探しがとん挫してしまった事もあったのですが、facebookから追放されてしまいます。

facebookがここまで成長した理由にはビジョナリーカンパニーの原理原則が大きく関わっていると、思いました。

2012年に株式公開を果たし、市場から大量の資金を手に入れたfacebookは上場以来、安値を更新し続けていますが、5年後、10年後に存続するか否かは企業としてのビジョンにどれだけ従順になれるかにかかっていると私は思います。実は最近、私の周辺のfacebookの新規登録者数はこの半年間くらい月間10%くらい増えつづけています。今までfacebookに参加していなかった人がfacebookに興味を持って参加してきているのです。

上場時にマークザッカーバーグは「儲けるためにサービスを作ることはせず、世界を変えるためにサービスを儲からせる」と言っていました。今でもザッカーバーグの一貫性は途切れていないように思います。Instagramを10億ドル(日本円にして、8億8千万円=1ドル80円換算)という巨額の資金で買収したのも、facebookに質の良い画像をアップロードしやすくするための取り組みの一環です。

四方八方からなんやかんやと言われていますが、今後のfacebookに私は期待します。


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