ロングテールSEOという言葉を良く聞くようになって久しいですが、
ここで整理をします。
ロングテールSEOとは何か?
ロングテールSEOとは検索ニーズが多く(いわゆるBIGワード)、競合数も多いキーワードでの誘導ばかりではなく、
検索ニーズがほとんどないようなキーワードからの誘導を多く集める事で検索ニーズの多い
キーワードに引けを取らない誘導数を確保するというSEO戦術です。
もともと、ロングテール理論はECサイトなどへのリスティング広告運用から生まれています。
リスティング広告ではBIGワードほどクリック単価が高くなります。一方で、検索ニーズの
少ないスモールワードはクリック単価が安い傾向にあるので、リスティング広告では同じコストをかけた場合、ロングテールで集客を行なった方が多くの誘導数を確保できます。
図で表すと下記のようになります。青い部分がBIGワードで黄色い部分がロングテールキーワードです。青い部分の検索数は非常に多いです。一方ロングテールキーワードの
検索数は少ないです。しかし、検索数の少ないキーワードがたくさん寄せ集められれば、
BIGワードの検索数と同等の検索数を集められるという理論です。
SEOでも同様の事が言えます。BIGワードで上位表示を試みる場合、SEOの高度な技術的知識が必要ですし、外部リンクを多く獲得する必要があります。
しかし、スモールワードであれば、特別なSEO施策をする事なく、コンテンツの内容だけで、誘導を図る事が可能です。このコンテンツが多ければ、BIGワードに匹敵する誘導数を獲得する事も理論上は可能でしょう。
しかし、やたらめったら関係のないキーワードでコンテンツを作成してしまうと、
本当に来てほしいユーザが訪問する可能性が低くなってしまいます。 これではいくら誘導数が増加しても本末転倒です。
ロングテールSEOには戦略と戦術が必要です。
戦略に関して言えば、サイトの目的から誘導するユーザをセグメントしてください。
マーケティング的なセグメンテーションは別の記事でお話しします。 要は誘導したいお客さんの具体的な要素を考えます。
では、どの様な戦術でロングテールキーワードからの誘導をはかればいいのでしょうか?
ロングテールSEO戦術1. 購入者の視点で考える
購入者はどのような人なのかを想像してその人が知りたがるコンテンツを考えます。
例えば、ブレスレットの通販サイトでロングテールSEO施策を実施する場合、購入者は
・ファッションに敏感でお金に余裕がある20代後半の女性
・腕時計など腕回りのファッションに興味がある人
・天然石のブレスレットに興味がある女性
・ブランドもののブレスレットが好きな女性
・恋愛中で見た目に気をつかっている女性
などとなります。
この購入者が知りたいと考えられる内容でコンテンツを作成します。
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・恋愛中で見た目に気をつかっている女性向けコンテンツ
恋をしている時、私はローズクオーツという天然石を使ったアクセサリーを
着用します。ローズクオーツは”愛とやさしさの象徴”と言う石言葉を持ちます。
ローズクオーツのアクセサリーを身に付けているだけで恋愛がうまくいきそうな気がします。 男性は意外に女性の身に付けているものを見ています。ローズクォーツはかわいいピンク色をしているので女性らしさを演出できますね。
ここで、男性を落とす恋愛テクニックを紹介します。
1.返ってきたメールには即返信しない・・・即返信してしまうと、簡単に落とせる女と思われてしまいます。メールは1時間程度の時間をあけましょう。
2.誘いをあえて1回断る・・・男性からの誘いをあえて一回断ってみましょう。男性は難しいシチュエーションになるほど恋愛に燃えやすい生き物です。
3.自分の秘密を作り、言わない・・・男性は女性の持つ秘密に魅力を感じます。
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通常の商品紹介ページに出てこないであろう、キーワードを見てみましょう。
恋をしている時、私はローズクオーツという天然石を使ったアクセサリーを
着用します。ローズクオーツは”愛とやさしさの象徴”と言う石言葉を持ちます。
ローズクオーツのアクセサリーを身に付けているだけで恋愛がうまくいきそうな気がします。 男性は意外に女性の身に付けているものを見ています。ローズクォーツはかわいいピンク色をしているので女性らしさを演出できますね。
ここで、男性を落とす恋愛テクニックを紹介します。
1.返ってきたメールには即返信しない・・・即返信してしまうと、簡単に落とせる女と思われてしまいます。メールは1時間程度の時間をあけましょう。
2.誘いをあえて1回断る・・・男性からの誘いをあえて一回断ってみましょう。男性は難しいシチュエーションになるほど恋愛に燃えやすい生き物です。
3.自分の秘密を作り、言わない・・・男性は女性の持つ秘密に魅力を感じます。
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この文章はブレスレットを直接売ろうという文章ではありませんが、
ターゲットとなる恋愛中の女性にとって”楽しめる”(かどうかはさておき。。)コンテンツですし、ブレスレットの訴求だけをおこなっている場合では出てこない、「アクセサリー」というキーワードも書きだされます。アクセサリーはブレスレットとは限りませんが、アクセサリーが好きなターゲットはブレスレットに興味がある可能性があります。
ゆえに、誘導を図るターゲットとしては合格です。
2.5W2Hと類義語でキーワードの幅を広げる
5W2HとはWho(だれが)、What(なにを)、Where(どこで)、Why(なぜ)、When(いつ)、How(どのように)、Howmuch(いくらで)という視点で顧客を分析するマーケティングの簡単なフレームワークです。
加えて、簡単にコンテンツを膨らます仕組みを紹介します。
購入者がどのように商品を買うのか、商品購入までのアプローチと類義語で
キーワードの幅は一気に広がります。
私の場合、Excelを使って下の様なチャートを作成します。
上記のチャートは女性向けの指輪の通販をイメージして作成しました。
例えば、指輪はリングと言い換えができます。指輪というキーワードと
リングというキーワードの両方から自然検索で誘導が図れれば誘導数が倍になります。
加えて、When(いつ)に着目してリングを買うシチュエーション、ボーナス給付時、誕生日、結婚記念日、などでコンテンツを書けば、見込み客の誘導が図れる可能性が高いです。
例えば、ボーナスをどう使う?弊社の社員20人に聞きました。なんてコンテンツを作って誘導してさりげなく魅力的なリングを訴求したら購入してくれるかもしれません。
以上、ロングテールSEOとその戦術についてをまとめました。