マーケジンを閲覧していたら、『タリーズ、置くだけでスマホを充電できる「無接続充電パッド」を導入』という記事が目に入りました。
最近ではカフェでPCを打つ人も多くなりACアダプタ付きのテーブルを良く目にしますが、今回タリーズに設置されるチャージパッドは、特殊なパッドへスマホを乗せるとコンセントやUSB端子などに接続する事なくスマホを充電できるという製品です。
スマートフォンユーザの共通の悩み「電池がすぐになくなる」、「出先で切れる」という悩みと他のカフェとの差別化を図る為の新しい価値の創出を狙っているものと思われます。
タリーズは今月から随時各店舗へ導入を開始し。2013年3月まで試験展開していくようです。
この狙いは何か?
タリーズはカフェ利用者に対して、新しいカフェの利用の仕方を提案しようとしているんだな、と感じます。
マーケティングで言えば新しい価値の創造です。
≪カフェの価値とは何か?≫
・おいしいコーヒーを飲む
・雰囲気を味わう
・落ちつける場所の提供
この2点が主となると思います。
おいしいコーヒーを飲めるのはもちろん価値ですが、純粋にコーヒーファンで
スタバやタリーズに行く人は全体の母数の2割程度ではないでしょうか。
あとの8割は何か?
カフェを利用する場面を想像してみます。友人と街で遊んでいて、一休みしたい⇒スタバ行こうか!
家では無いところで、でも落ち着いて読書がしたい。⇒タリーズ行こうか!
上記、2点が主となる価値でしょう。
ここに新しい価値をプラスオンしようという試みでしょう。
出先で携帯の電池が切れた。。コンビニで充電用電池買うのも微妙だな。。サクッと充電できる⇒タリーズ行こう
この間、旅行行ってさ、写真撮ったんだよ!見てよ!スマホに入れてて100枚くらいあるんだけど、、、あ。電池が。。。⇒タリーズ行こう
こうなればタリーズの戦略は成功です。
スターバックスでもない、サンマルクでもない、ドトールでもない、珈琲館でもルノアールでもない。選択肢はタリーズしかないのです。
ユーザニーズを上手く使ったアイデアです。
タリーズを日本で立ち上げた松田公太の創業秘話は昔読んでとても勉強になりました。大手銀行をさらっと辞めて、コネもないのにアメリカタリーズに直談判しに行ったり、バリスタとしてもすごいこだわりを持っていてホントに男としてカッコいいなと感じました。