ウィルゲート 逆境から生まれたチーム|書籍レビュー




20120610-175241.jpg

「ウィルゲート 逆境から生まれたチーム」(小島梨輝氏 著 ダイヤモンド社)

を読みました。

一言で表すと、”感動!”ベンチャースピリットを掻き立てられました。

ウィルゲートさんとは私も仕事をご一緒させていただく事がありますが、

非常に優秀なSEO技術者が揃っているなという印象を持っています。

営業の方も休日は勉強しているらしくモチベーションが高いですし、

SEOリテラシーも非常に高く成果も付いて来る事が多いです。

その裏には企業経営のバックボーンが付いていたんだな、とこの本を読んで納得しました。

2004年の設立当初はEC事業の学生ベンチャーだった。

共同創業者の小島氏と吉岡氏は共に岡山県出身で小学校からの親友でした。

小島氏、吉岡氏は共に慶応義塾大学の経済学部へ進学します。

ここで2人はアバクロやアルマーニエクステンションといった日本に進出していない、

海外ブランドの個人輸入・販売というECビジネスを始めます。これがウィルゲートの前身となります。

学生時代はプライベートと睡眠時間を削って、EC事業を運営しながらノウハウの蓄積を図ります。

華の大学生にも関わらず、『1日、18時間マンションの一室に籠って仕事に没頭』したそうです。最終的にこのECビジネスでは月商1,000万円まで収益を上げ、成功を収めます。

ウィルゲートの設立、順調な滑り出し。

ECビジネスでの成功を起点に両氏はウィルゲートを法人登記して会社にします。

小島氏は若干20歳にして代表取締役となり、各界の著名社長との人脈を広げていきます。大変、順調な展開をしているように思えたウィルゲートですが、本書で小島氏は、ここで浮足立ってしまった事が大きな失敗を招いたと反省しています。

数々の失敗で22歳、借金1億円。

小島氏は社会に大きく貢献する組織を志し、資本政策とキャリア人材の確保に奔走しますが、身の丈に合っていない増強政策で組織は歪んでいきます。

著名な社長との人脈を持った事が功を奏し、複数の経営者から数千万円の資本提供を獲得して多額の資本増強に成功します。

そして、小島氏、吉岡氏は共にビジネスキャリアはゼロに等しいのでキャリア採用をして、会社の仕組み作りと営業力を上げようと試みます。

前職で年間5,000万円の粗利をたたき出していた人材を確保した事もあったそうです。

しかし、ほとんど利益を出さないどころか、『この会社には仕組みもリソースもない』と、批判を受けてしまいます。経営者と社員とのギャップが発生し始め、この負の感情は会社全体に

爆発的に広まって行ったそうです。

しかも、会社の内部が歪んでいる状態の時に競合から、乗っ取りまがいな行為をされ、

会社に対する信用を失くした社員はどんどん離職していったそうです。

当然、業績は伸びず、決算では3,000万円の赤字となってしまいます。

この状況を聞きつけた株主から資本の撤退を勧告された事も重なり、22歳にして

1億円近い負債を抱え込んでしまいます。

会社倒産の危機を救った、親友の一言。

会社を清算しなければならないかもしれない。そんな時に小島氏は親友でもあり、

共同創業者でもある吉岡氏には自分と同じ様に負債を抱え込ませたくは無いと考えます。

吉岡氏に対して、現状は打破できそうにないので、今のうちに会社を去って違う道を選んでほしいと言います。

それに対し、吉岡氏は『―メンバー全員が辞めても、俺は梨輝(小島氏)と一緒にいるよ。』と小島氏と最後まで戦う事を伝えます。

親友からのこの言葉に小島氏は再起を誓い、深い溝ができていた社員と本音で向き合い、ビジョンを共有して、ウィルゲートの再生に奔走します。

その後、ウィルゲートの社内や業績は信じられない変化を見せていきます。

【書籍レビュー】

ざっくり、内容はこんなところです。本書で私が感動したところはウィルゲート社長の小島氏が社内で起きた問題を事細かに分析している点と本書を媒介して一般公開している点です。

わずか、数年前の会社内部の問題点を赤裸々に公開できる社長など日本にはまずいません。

私自身、経営者の見方、社員の見方でなぜ、ギャップが発生しているのか?

という問題には考えを寄せてはいまずが、実際の問題に直面して解決したプロセスや考えかたが学べた点、本書を読んで良かった!と思いました。是非、ご興味のある方は一読してみてはいかがでしょうか?

サイバーエージェントの代表藤田晋氏が書いた、『渋谷で働く社長の告白』と比較して、

自分自身・会社の反省点を冷静に分析している箇所がとても多く非常に勉強になりました。

単純なサクセスストーリーではありません。


スポンサーリンク
Spam
Spam

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
Spam