イオン/ネットスーパーを全国拡大・即日配送、マーケティングの狙いは




6月17日の日経新聞にイオンがネットスーパーの販売網を全国に拡大し、即日配送にも対応するという記事が掲載されていました。

ヤマト運輸や日本郵便と提携する事で流通経路を確保する戦略であるようです。

イオンの狙いはどこにあるのでしょうか?

ネットスーパーとはECとは毛色が違ったネットショッピングの形態です。スーパーマーケットで販売されているものと同じ商品をネットで購入する事ができる点、消費者に身近なスーパーが運営しているという安心感が特に大きな違いではないでしょうか。

高齢化社会の課題を解決する、イオンのマーケティング戦略か?

イオンがターゲットとするのはシニアマーケットであると私は考えています。今後、更なる少子化高齢社会に進んでいく日本にとって「買い物弱者」の問題は非常に深刻な問題です。下のグラフは内閣府が2010年に発表した高齢者人口の将来的な推移です。

image

※内閣府の発表した65歳以上の人口比率の将来的な推移 平成23年度

私にも地方に暮らす83歳の祖母がいるのですが、足腰が弱っており数百メートル先のスーパーに買い物に行くだけで一苦労です。

これが、さらにスーパーマーケットから離れた場所に住んでいるご高齢の方ならなおさらだと思います。スーパーマーケットから数キロ、数十キロ離れた所に住んでいる場合は徒歩で買い物に行く事は、不可能である場合もあります。その場合は自動車で買いに行くという手段もあるかと思いますが、そこでもう一つ問題が生じます。

年々増加傾向にある、高齢者の自動車事故件数

image

※高齢者による交通事故件数 内閣府 平成23年度

上記のグラフは高齢者による交通事故の件数の推移です。2000年に全体の10%程度であった事故件数のは2010年には16%にまで上昇しています。このデータで一概にスーパーマーケットに買い物に行く高齢者が事故ってる事が要因と言えるわけではないですが。高齢者による交通事故が多くなっている事はとても多いです。

地方に行けば良く分かるのですが、スーパーに自動車で訪れている高齢者はものすごく多いです。

ゆえに、イオンが全国に対してネットスーパーの販売網を広げた狙いはこのような高齢化社会の課題を解決する狙いと増加する高齢者の囲い込みにあるように思います。

ものすごい、余談ですが、マーケティングのフレームワークにPESTがありますが、今回の事例を当てはめるとSocial=高齢社会と高齢者のインターネット対応、Technology=インターネットと流通網の確立という観点からこの戦略は的を得ていると考えられます。


スポンサーリンク
Spam
Spam

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
Spam